学長メッセージ
『社会的に自立した光り輝く女性』
こうした女性の育成に対する県民の熱き思いをもって、群馬県立女子大学は、1980年に文学部3学科からなる大学として創立されました。
開学以来、本学では、地域貢献と国際化とを目標として、地域社会における文化の進展に寄与し、さらに国際化した社会に対応し得る幅広い教養と豊かな情操を備え、まさに新たなる時代を自ら担っていくことができる女性を送り出すことを目指してきました。
本学は、世界の動向とともに変化してやまない、その一方で地域の重みが日ごとに高まる現代社会に適応した高等教育の場であることを実現するために、その規模の拡充と活性化とを推し進めてきました。30年を経た現在、文学部4学科、国際コミュニケーション学部2課程、大学院文学研究科と国際コミュニケーション研究科の2研究科、加えて附属研究機関として外国語教育研究所、群馬学センターを擁する大学となっています。目下、地域と国際化との結節点に位置する「内なる国際化」に関わる地域日本語教育センターの創設に努め、変動する時代と社会との要請に応えていくことができる教育と研究との体制が確実に整えられつつあります。
本学は、開学当初より、少人数制を通して学生と教員との触れ合いを重視した教育方針を貫いてきました。そしてこの教育方針は、本学の誇れる伝統として社会から高く評価されています。教員は、その学術活動の成果を踏まえ、学生一人ひとりに対して熱心に教育と研究指導を行い、こうしたやりとりの中で、学生のみなさんは学問の真髄に触れるとともに、高度な専門性を身に付けることになります。
本学は、地域貢献と国際化とを視野に入れた多彩な公開授業を開設し、開かれた教育を展開しています。著名な作家・文化人・研究者による日本語や日本文化を考える講座、芸術の現場で活躍する方を招いたり、その現場を体験したりするプログラム、各国の駐日大使やNGOリーダーによるリレー授業、各分野の最先端で活躍している女性の方々による授業など、これらは、社会の第一線で活動されている方々による学びの機会です。居ながらにして最新の情報や実社会のありようを学び、体感することができるこうした取り組みは、学生のみなさんの教育課程を多元的に組み立てることになるだけではなく、大学における研究成果を積極的に社会に還元し、県民のみなさんの生涯学習にも役立てていただいています。
本学は、独自の海外留学支援制度を通じて、外国語運用能力の向上を目指すだけでなく、ボランティア活動やインターンシップ、フィールドワークなど、海外での幅広い活動に挑戦しようとする積極的な学生のみなさんを支援しています。また、みなさんが卒業後の進路として「働く」ことについて主体的に取り組めるよう、自らの将来に真摯に向き合うキャリアプログラムを教育課程の中に位置づけ、きめ細やかな進路指導によって生涯を通じて活かすことができる専門的な能力とともに、社会的・職業的自立を図るために必要な能力を身に付けられるよう支援しています。
赤城、榛名、妙義の上毛三山を大学の校章とする本学において、学生のみなさんが群馬の秀麗な山水にいだかれつつ、学問の真髄に触れ、それぞれの目指す専門性を身に付け、社会的に自立した光り輝く女性として、また人間として大きく成長されることを願ってやみません。
学長 濱口 富士雄
